婚姻届と不埒な同棲
「ダメだよ」

「えー…。
いっつもそればっか」

タオルを動かしていた手はとっくに止まってる。
目線をあげると、ゆっくりと近づいてきている。

もう息がかかりそうなほど近い。

………。

「…あ、あとは自分で乾かすから」

足早に距離をとって、騒がしい胸の内を隠す。
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