婚姻届と不埒な同棲
「あー、もう危なっかしい。
選手交替。俺がやる」

痺れを切らした拓斗くんの声。

ささっと袖をまくって手を洗ってる。
袖から覗く腕には程よい筋肉。

…男らしいな。

って、ばか。意識しすぎだ。

「ほら、そこどいて」

包丁を取り上げられ、場所も奪われた。
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