婚姻届と不埒な同棲
「…何しに行くのか、まじで言わない気?
そんなに気合い入れて、絶対仕事じゃねーだろ」

「だったら拓斗くんから言ってよ」

「…」

言わないんだ。
まさか、本当にあの子と何かあるの…?

“到着いたしました”

ここだ。
いよいよ、会場のホテル前に降り立った。

拓斗くんも一緒に。

「え、拓斗くんも?」

「萩花も?」

こんなこと有り得る?

まさか、同じホテルで別々の時間を過ごすことになるとは思わなかった。
< 82 / 139 >

この作品をシェア

pagetop