彼女の涙を誰も知らない
初めて高校野球を見たのは2005年準決勝、京都外大西対宇部商戦。野球など興味もなかった。たぶん、その試合を目にした時も他にみる番組がなかったとか単純なものだ。目にしたその映像に釘付けだった。毎年初戦を勝てばいい方という地元山口県代表がベスト4を賭けての試合ということも後から知った。宇部商の投手好永選手が苦戦を強いられてボロボロでその映像のイメーシしか13年経った今は覚えてないけれど、彼がここまでして賭けるスポーツはそんなに面白いのかと翌年から、私は毎年高校野球を観戦した。ルールブックを買って勉強し、理解できないところは同級生の男の子に聞いていた。2008年から観戦できた試合はスコアをつけて、それ以外は新聞を引っ張り出してノートを作った。何年か書けなかった年もあるけど今年で7冊目の私の野球ノート。私は野球の経験もない、マネージャーでもない。進学した高校は野球部もなかった。それでも、私の中高生の青春は、高校野球だ。
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