桜の花になった君に【短編】





何度も思う




もう君はいない




愛おしく思っていた



うっとおしく思っていた




大事には出来なかった





愛した日々の名残に震えるようになった





今は一人寝の夜がまだ寒く続くけど




『私を思い出して』




と君が言っているかのように




桜の花が僕を暖かく癒してくれた









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