天を仰いで
この世界へ。
んぅぅ゙…
『あと一回、
いきんだら 生まれるよぉ!!』

夜中の1時、
わたしは
体が落ちるんじゃない?
というような
分娩台の上で
もがいていた。

『頑張れぇぇ…』
と か細い声にも
手をはらい
あなたの誕生を
忘れてた程
痛みに夢中だったんだ。

んぅ゙。
『ぉぎゃぁぁ〜!』
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