チョコレート戦線
届けバレンタイン
とうとう、バレンタイン前日。
バレンタインの日は、その翌日が高校入試なので午前で終わる。
帰宅した私は、友チョコと家族用にチョコチップ入りのパウンドケーキを2本焼いて切っている。
切ったパウンドケーキは、可愛らしいビニールの包装に入れてモール針金で封をする。
いつに無く良い仕上がりになった、パウンドケーキを1切れ齧りながらの作業。
そこに
「紗奈、それ明日用?」
そう聞いてきたのは三つ歳上の兄。
「そう、明日はバレンタインだからね」
手元に集中しながら答えると
「紗奈、明日じゃなくていいから今くれ!腹減った」
そう言うので
「しょうがないな、ほらコレ食べていいから!」
そう言ってまずは、避けていたトリュフを兄の口に放り込む。
バレンタインの日は、その翌日が高校入試なので午前で終わる。
帰宅した私は、友チョコと家族用にチョコチップ入りのパウンドケーキを2本焼いて切っている。
切ったパウンドケーキは、可愛らしいビニールの包装に入れてモール針金で封をする。
いつに無く良い仕上がりになった、パウンドケーキを1切れ齧りながらの作業。
そこに
「紗奈、それ明日用?」
そう聞いてきたのは三つ歳上の兄。
「そう、明日はバレンタインだからね」
手元に集中しながら答えると
「紗奈、明日じゃなくていいから今くれ!腹減った」
そう言うので
「しょうがないな、ほらコレ食べていいから!」
そう言ってまずは、避けていたトリュフを兄の口に放り込む。