チョコレート戦線
さて、トリュフの毒味係はなんて言うかな?
「お、こっちも美味いな。今、放り込んだのは本命用だろ?」
ニヤリと口の端を上げて、迷うこと無く指摘する兄に、口に入れてたパウンドケーキでむせる私。
「げっほげっほ・・・、お兄ちゃん!!」
掠れつつも、声を出すと
「ま、頑張れよ?コッチも貰ってくな」
そう言って、人の頭をポンポンして台所を出て行った兄。
味は問題無かったようだが、いらぬ恥ずかしさが残ってしまった。
そうして、そのあと自分でも食べて味見をして。
今は、慎重にトリュフを箱型の包装に綺麗に詰めてく。
そうして詰めた、ミルクチョコとビターの二種類のトリュフチョコレートにラッピングとメッセージカードを付けて、小さくてシンプルな紙バックに入れて持ち手にリボンをかけた。
私の精一杯の気持ちを込めたチョコレート。
明日、彼に渡して自分の気持ちを伝えるんだ。
玉砕覚悟のバレンタイン。
願わくば、この大好きの気持ちが彼に伝わります様に。
「お、こっちも美味いな。今、放り込んだのは本命用だろ?」
ニヤリと口の端を上げて、迷うこと無く指摘する兄に、口に入れてたパウンドケーキでむせる私。
「げっほげっほ・・・、お兄ちゃん!!」
掠れつつも、声を出すと
「ま、頑張れよ?コッチも貰ってくな」
そう言って、人の頭をポンポンして台所を出て行った兄。
味は問題無かったようだが、いらぬ恥ずかしさが残ってしまった。
そうして、そのあと自分でも食べて味見をして。
今は、慎重にトリュフを箱型の包装に綺麗に詰めてく。
そうして詰めた、ミルクチョコとビターの二種類のトリュフチョコレートにラッピングとメッセージカードを付けて、小さくてシンプルな紙バックに入れて持ち手にリボンをかけた。
私の精一杯の気持ちを込めたチョコレート。
明日、彼に渡して自分の気持ちを伝えるんだ。
玉砕覚悟のバレンタイン。
願わくば、この大好きの気持ちが彼に伝わります様に。