『俺様御曹司の悩殺プロポーズ』の文庫に入れられなかった番外編
笑いながら涼さんに聞く。
「もしかして、プレゼントの箱の中身はうららちゃんグッズだったんですか? アハハッ!」
「ハハッ、仕方ないだろ。外に買いに出る時間がなかったんだ。局の一階の売店で、土産物用のグッズを買うしかなかった。
バラは局の出入りの花屋に大至急と言って配達してもらったやつ。ハハハッ!」
「暮間さん、うららちゃんを気に入ってくれたみたいですね! ブフッ 」
プレゼントが局のお土産用のグッズだったということもおかしいけど、画面の暮間さんの満面の笑みが一番面白い。
こんなプレゼントで喜んでくれたなんて、もしかしたら暮間さんは純粋な心のいい人なのかもしれない。
二人でお腹を抱えてベッドの上で笑っていた。
笑いすぎて二人とも涙目になる。
涼さんの目尻に溜まった涙を指先で拭ってあげると、私の涙は彼の唇が拭ってくれた。
ベッドにゆっくりと押し倒されて、彼の唇が目尻から頰、頰から鎖骨、さらにその下へと潜っていく。
パジャマのボタンを外されて、胸元を露わにされた。
優しく弧を描くように胸に触れる、温かい手の平と唇。
たまらず甘い吐息を漏らしたけど、心配事もあってそれを口にしてみる。
「涼さん、あの、もう0時を過ぎちゃいましたよ?
寝ないとモーニング・ウインドに支障が……」
「それなら、やめるか?
小春の体はこんなにも俺が欲しいと言っているが、お前がそう言うなら途中でやめることに……」
「やめないで! あっ……」
誘導尋問に引っかかってしまい、恥ずかしさに赤面した。
「意地悪……」と呟くと、涼さんはクスリと笑う。
私の体の敏感な部分を指先で刺激しながら、彼は唇にキスして、耳に舌を這わせた。