イライラさせちゃう鈍いやつ
俺たちは佐々木さんに返事をして
「おつかれさまでした。」
とその場を後にした。
「だいじょうぶか?あまり飲んでなかったっぽいけど、酒弱いの?」
俺は何か話をしないといけないと思い牧野に尋ねる。
「はい。でも先輩のお酌を1杯目からは断れないので・・・」
顔が赤い牧野は微笑みながら答える。
か・かわいい・・・
こいつ実はかわいい・・・。
俺は久しぶりに胸がくすぐったい感じになった。
2駅しか乗らないからすぐ最寄の駅についてしまった。
「家まで送ってくよ。」
俺は牧野が住んでるマンションの前まで送っていった。
「橋野さんありがとうございました。おつかれさまでした。」
「おう、おつかれ。」
俺は背を向けて家路に急いだ。