寡黙な御曹司は密かに溺愛している
暫しの沈黙。
さっき、課長は私のためにここに連れてきてくれたと言っていた。

どうして、私がここにお客として来たいと思っていたことを気づいたんだろう。

ジッと課長を見つめるもやっぱり無表情の課長からは何も感じ取ることが出来なかった。

「お待たせいたしました。ホットコーヒーとほわっとニャンオムライスでございます」

結局、会話を交わすこともないまま、注文したお料理が運ばれてきた。
私が頼んだのは、ほわっとニャンオムライス。チキンライスがほわっとニャンの顔の形になっていて、目や口もちゃんと描いてくれている。その横にはフワフワの卵。

オムライス好きで尚且つ、ほわっとニャンなんて食べないわけにはいかない。
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