【詩】忘れ物
このまま時間が止まってしまえばいいのに……




何度、思ったことだろう。 



無情にも、だんだんと日は暮れていく。



タイムリミットまで、あと僅か…




テトラポットに攀じ登り、堤防に降り立つと… 




そこから見える景色に、    胸が震えた。 




真っ赤な夕陽 
航海中の大型タンカー 
大空を飛び立つカモメたち 



水平線と地平線との境を    しっかりと目に焼き付ける。 








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