君に恋する悪魔

学校おわってから5時間後

やっとバイトが終わった。

まだ未成年だから22時以降はバイトできないけど、毎日この時間までやればなかなかの給料になる。

「はぁー。」

口から出る白い息はたまーに綺麗だなーって思う。

「さぶっ」

マフラーに顔を埋めながら歩いて帰る。

大通りから外れた細い道に入る

街灯はまったくないし

真っ暗だけど

ここが一番の近道だってわかるのは

何十年もここに住んでいるからだ。
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