好きって伝えたかった。

**06


それから私たちは日が暮れるまでみんなでバスケをした。

久々にやったバスケは楽しくて時間なんて忘れちゃうくらい私は夢中になった。


「おねーちゃん達ありがとう!」


「俺も姉ちゃんみたいに3Pいっぱい決めれるように頑張るな!」


「おうおう!頑張れ!ちびっこ達!真南さんは応援してるぞ!」


「おねーちゃんまたバスケしに来る?」


「私また教えて欲しい!」


「うん、いいよ。またここでみんなでバスケしよう。」


特にそんなつもりはなかったんだけど、気づいたらそう口にしてた。





「あっちぃ~~。冬なのに汗かいちゃったよ笑」


「いや、私の方がやばい」


子供たちとバイバイして、真南との帰り道。


「あれ?藍そっち行くの?」


「あぁ、うん。今日は買い物してかなきゃ。」


「そっか。んじゃあここでバイバイだね!今日は勉強教えてくれたりバスケ一緒にしてくれてありがとう!藍のバスケ久しぶりに見れて嬉しかった!じゃあね!」


「うん!真南も今日はありがとう。楽しかったよ。またね!」





真南は私の家の事情を知ってる数少ない中の一人だ。

真南は単純で天然だけどそーゆーところはちゃんと察してくれるから私としてはものすごく助かってたりする。


今日もきっと、私のことを思って外に連れ出してくれたんだよね?


「さ!買い物早く終わらせちゃお!」
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