好きって伝えたかった。
それは偶然の出会い。
*01
私、水澤藍。
桜坂高校に通う1年生。
割と人見知りで毎年ボッチを極めてるんだけど、今年は運がいいことに仲良くしてくれる友達もいて、
実は彼氏もいます....
高校パワーってすごいね、いろんなボッチ回避しちゃったよ。
「ニヤニヤしてどうしたの?笑」
そうやって微笑みながら話しかけてくれる彼こそが私の彼氏。
林雅也くん。
かっこよくて、優しくて、笑った顔が可愛くて、頭も良くて、気遣いもできて、、、
挙げればきりがないほど私にはもったいない彼氏。
昔から私を知ってる友達にはよく
「タイプと全然違うね」
って言われます笑
確かに私のタイプは
大人っぽくて、少し前を歩いて私を引っ張ってくれるような人。
雅也くんはどちらかというと子どもっぽくて、私を後ろから見守ってくれるタイプ。
でもやっぱり自分を想ってくれる人と付き合いたいでしょ?
大好きな友達と大好きな彼氏。
勉強は大変だけど、こんな人達に囲まれて生活出来てる私はやっぱり幸せだと思うんだ。
「なんかいいことでもあったの?」
「んーん、なんでもないよ!ただ幸せだなあって思ってただけ」
「嬉しいこといってくれるね?」
最初はすごく恥ずかしかった一緒に登校することも今はだいぶ慣れたかな
「ねぇー、朝っぱらからいちゃつかないでよねー!」
「二人とも今日もラブラブですねぇ笑」
「おはよーー」
「イチャついてないから笑」
この3人は高校に入ってから仲良くなった同じクラスで女バレの人たち
責任感が強くてフレンドリーな美紀(ミキ)と天然すぎる志穂(シホ)とオシャレ大好きで友達想いな麻衣(マイ)
「じゃあ、今日も頑張ってね」
「ありがとう。雅也くんもね!」
雅也くんとはクラスが違うから朝はここでお別れだ
寂しいけど今日は両方部活がオフで放課後に遊ぶ約束してるから大丈夫!
あー、早く放課後になんないかなー
この放課後のデートが私の運命を変えることになるなんて
この時の私は思いもしなかったんだ