好きって伝えたかった。
*02
冬休みが昨日で終わり、今日から三学期。
桜坂高校に入学してからもう1年が経とうとしていた。
「やばい、ダルい。。」
あれから私は女バレ三人組と一緒に教室に入り、今は一人席についたところだ
私はまだ冬休みから抜け出せなくて始業式だっていうのに朝から頭がボーッとする
「おはよ!藍!!」
「真南、おはよう。」
朝から元気なこの子は平山真南。
真南とは中学校で知り合ってそれからバスケの事とかで色々話すようになり、いまではなんでも語り合える私の大親友だ。
お互いにバスケ部で、間違いなく一緒の時間を一番多く過ごしたのは真南だな笑
真南は背の高い私と違って背が低めで見た目は可愛いのに、バスケしてる時は3Pがスポスポ入るくらい上手でかっこいい。
それなのに普段はこれぞ女子って言っていいほど女の子らしくてとにかく可愛んだ。
そのギャップと見た目から真南はとにかくモテる。なのに彼氏つくろうともしないからもったいないんだよね
1年生にもかかわらず、今も桜坂高校女子バスケットボール部のエースシューターとして活躍しているらしい笑
「この間の合宿で体がバキバキだよー」
「お疲れ様笑」
桜坂高校の女バスはインターハイ出場常連校ということもあり練習がかなりハードだったりする
「藍は冬休み中林くんと遊んで過ごしたんでしょー?」
「んー、否定はしないかな笑」
「このラブライカップルめ!!!藍も女バス入ればよかったのに!」
「それ言われるの何回目だろ笑 私はもうプレイヤーにはならなくていいかな笑」
「まだ怪我治ってないの?」
「ううん、今はもう大丈夫だよ。ふつーに運動もできるしね笑」
「そっかー。プレイヤーじゃなくても女バスのマネージャーやればよかったのに、どうして男バスに入ったの?」
んー、どうしてって特に理由はないんだけど
「女バス合宿とか遠征とか多いからお金かかるかなって思って笑」
「そぉーゆーことー!?」
実は無意識なんだよね。マネージャーやるなら女バスじゃなくて男バスにしようってなんとなく決めてた。
私、無意識的にあのときのこと、まだ気にしてたのかな。
「藍?どうしたの?」
「ううん!なんでもない!それよりそろそろ始業式だよね、体育館行こう」
「そうだね、行こっか」