好きって伝えたかった。
*05
「今度は学校裏の通りにあるラーメン屋行こう。美味しいって評判らしいんだ」
「え!そんなところあったんだ!行きたい!」
「おっけい。んじゃあ楽しみにしてるね」
次の予定も決めて、今日は解散ってことで雅也くんが送ってきてくれてるとき
「藍ーーー!」
誰かに後ろから声をかけられた
「え?」
振り向くとそこには1人の男性
制服を着てるからたぶん高校生なんだろうけど、どこの制服だろう?
見たことないや。
「藍、知り合い?」
「どーだろ。会ったことあ、る、のかな?」
高めの身長に髪は茶色く染められていて耳にはシルバーのピアス。
制服のネクタイもだいぶ緩められていて、一言でいうと
チャラい。。
「え!?俺のこと忘れちゃったの!?昔よく遊んだじゃん!」
「む、昔??」
「まだ思い出さない?んじゃあホラ!ここみて!ここ!」
そういって彼が指さしたのは自分のほっぺた
「ほら!この左目の下のほくろ!これでわかったでしょ?」
左目の下のほくろ??
"ハルはひだりめのしたで、ナツはみぎめのしたにほくろがあるんだね!"
"そうだよ!"
"それじゃあふたりのことをまちがえることないね!"
「は、る......?」