20代最後の夜は、あなたと
頑張ってるのに報われない
「もうなんなの、ほんっっとにムカつく!」
ハイボールのジョッキをドンッとテーブルに置く私を、
「まあまあ紗和、落ち着いてよ」
奈緒が優しくなだめてくれる。
霧島課長が出社した初日、私は身も心もボロボロになった。
霧島課長は、ことあるごとに私に突っかかってきて、その言い方が本当に勘にさわるんだ。
「でもさ、霧島課長ってイケメンじゃん。
目の保養になるんじゃない?」
「イケメンかもしんないけど、性格悪すぎだし!」
「じゃあ、紗和は霧島課長狙ってないんだ」
「当たり前じゃん、天地がひっくり返ってもあり得ない」
「ふーん、じゃあ私のこと応援してくれる?」
「なによ奈緒、あんな男のどこがいいわけ?」
「私、仕事ができるイケメンが好きなの知ってるでしょ?
千葉支店の子に聞いたら、相当デキるらしいよ」
ハイボールのジョッキをドンッとテーブルに置く私を、
「まあまあ紗和、落ち着いてよ」
奈緒が優しくなだめてくれる。
霧島課長が出社した初日、私は身も心もボロボロになった。
霧島課長は、ことあるごとに私に突っかかってきて、その言い方が本当に勘にさわるんだ。
「でもさ、霧島課長ってイケメンじゃん。
目の保養になるんじゃない?」
「イケメンかもしんないけど、性格悪すぎだし!」
「じゃあ、紗和は霧島課長狙ってないんだ」
「当たり前じゃん、天地がひっくり返ってもあり得ない」
「ふーん、じゃあ私のこと応援してくれる?」
「なによ奈緒、あんな男のどこがいいわけ?」
「私、仕事ができるイケメンが好きなの知ってるでしょ?
千葉支店の子に聞いたら、相当デキるらしいよ」