20代最後の夜は、あなたと
「・・・ってことが、あったわけ」
私は土曜日をボーッと過ごし、これじゃダメだと奈緒に連絡して、日曜日にランチすることにした。
で、最近の出来事をこと細かく報告した。
腕組みしながら私の話を聞いていた奈緒は、
「で、課長に問い詰めたわけ?
そもそも、紗和は課長に興味なかったんじゃなかったっけ?
結局、伊勢くんにのりかえるわけ?
まー私は、伊勢くんを選ぶのが堅実だと思うけどね」
矢継ぎ早にまくしたてた。
「ごもっともです」
「確かに、課長はイケメンだし、仕事もできる。
紗和がなびくのも仕方ない。
けど、結局はゲス男だったってことでしょ。
課長や伊勢くんから連絡あった?」
「うん、課長は私に見られたこと気づいてなくて、月曜から水曜まで出張で大阪と福岡へ行くって。
伊勢くんは、大丈夫か?って心配してた」
「もうさ、課長からの連絡は拒否っちゃいなよ。
何を言われたって、言い訳にしかならないんだからさ」
奈緒の言う通りだ、って頭ではわかってるんだけど。
課長の本当の気持ちが知りたい。
あんなに『俺はチャラくないし、二股もしない』って言ってたのに。
誘い文句だったってこと?
胸の奥がギュッと締めつけられるみたいに、苦しかった。
私は土曜日をボーッと過ごし、これじゃダメだと奈緒に連絡して、日曜日にランチすることにした。
で、最近の出来事をこと細かく報告した。
腕組みしながら私の話を聞いていた奈緒は、
「で、課長に問い詰めたわけ?
そもそも、紗和は課長に興味なかったんじゃなかったっけ?
結局、伊勢くんにのりかえるわけ?
まー私は、伊勢くんを選ぶのが堅実だと思うけどね」
矢継ぎ早にまくしたてた。
「ごもっともです」
「確かに、課長はイケメンだし、仕事もできる。
紗和がなびくのも仕方ない。
けど、結局はゲス男だったってことでしょ。
課長や伊勢くんから連絡あった?」
「うん、課長は私に見られたこと気づいてなくて、月曜から水曜まで出張で大阪と福岡へ行くって。
伊勢くんは、大丈夫か?って心配してた」
「もうさ、課長からの連絡は拒否っちゃいなよ。
何を言われたって、言い訳にしかならないんだからさ」
奈緒の言う通りだ、って頭ではわかってるんだけど。
課長の本当の気持ちが知りたい。
あんなに『俺はチャラくないし、二股もしない』って言ってたのに。
誘い文句だったってこと?
胸の奥がギュッと締めつけられるみたいに、苦しかった。