20代最後の夜は、あなたと
資料室の鍵を開け、台車を引っ張り出し、メモに従って大量にある段ボールの中から該当する資料を探していく。
腕時計を見ると、16:50だった。
ヤバイ、課長が帰る前になんとか終わらせたい。
あと二つだから急がなきゃ、と棚を探し始めた時、資料室のドアが開いた。
誰か探し物かな、と思って振り返ると、霧島課長が腕組みして立っていた。
「あ、お疲れさまです。
すみません、17時に間に合わせようとしてるんですが、ギリギリになってしまいそうで」
課長は黙ったまま、私の方へ歩いてきた。
え、なに、私もしかして、遅い!って怒られるわけ?
思わず壁際へ逃げてしまう。
課長は何も言わず私の目の前に立ち、私の両肩の上の壁に両手をバン!と叩きつけた。
え、これって、いわゆる、壁ドンってやつ?
「あの、すみません、もう少しで終わりますので」
腕時計を見ると、16:50だった。
ヤバイ、課長が帰る前になんとか終わらせたい。
あと二つだから急がなきゃ、と棚を探し始めた時、資料室のドアが開いた。
誰か探し物かな、と思って振り返ると、霧島課長が腕組みして立っていた。
「あ、お疲れさまです。
すみません、17時に間に合わせようとしてるんですが、ギリギリになってしまいそうで」
課長は黙ったまま、私の方へ歩いてきた。
え、なに、私もしかして、遅い!って怒られるわけ?
思わず壁際へ逃げてしまう。
課長は何も言わず私の目の前に立ち、私の両肩の上の壁に両手をバン!と叩きつけた。
え、これって、いわゆる、壁ドンってやつ?
「あの、すみません、もう少しで終わりますので」