20代最後の夜は、あなたと
月曜日、私は普段通り出社した。
私を見て、霧島課長は少し驚いた顔をした。
向かいに座っていた伊勢くんに、
「おはよう」
と声をかけたけど、無視された。
そりゃそうか、伊勢くんを拒否したのに、課長は部屋に入れたんだから。
伊勢くんと私の微妙な距離をすばやく感づいた川島さんが、
「伊勢さーん、おはようございまーす。
今日のミーティング、よろしくお願いしまーす」
ワントーン高い声で話しかけていた。
「資料よろしくな」
伊勢くんも、ちょっと笑いながら答えていた。
そのミーティング、私も参加するんですけど。
めっちゃ疎外感、感じるんですけど。
仕方ない、私がまいた種だ。
「じゃあ、朝礼始めるぞ」
課長の声で、フロアが引き締まった。
10時からのミーティングは、特に問題なく進行した。
私は、ズルかった。
このまま、伊勢くんと距離をあけようと思ったからだ。
私を見て、霧島課長は少し驚いた顔をした。
向かいに座っていた伊勢くんに、
「おはよう」
と声をかけたけど、無視された。
そりゃそうか、伊勢くんを拒否したのに、課長は部屋に入れたんだから。
伊勢くんと私の微妙な距離をすばやく感づいた川島さんが、
「伊勢さーん、おはようございまーす。
今日のミーティング、よろしくお願いしまーす」
ワントーン高い声で話しかけていた。
「資料よろしくな」
伊勢くんも、ちょっと笑いながら答えていた。
そのミーティング、私も参加するんですけど。
めっちゃ疎外感、感じるんですけど。
仕方ない、私がまいた種だ。
「じゃあ、朝礼始めるぞ」
課長の声で、フロアが引き締まった。
10時からのミーティングは、特に問題なく進行した。
私は、ズルかった。
このまま、伊勢くんと距離をあけようと思ったからだ。