20代最後の夜は、あなたと
「えっと、M社ですが」
「奇遇だな、俺も午後そこへ行くんだ。
ジャマすんなよ」
捨て台詞を残し、会議室へ入っていった。
ジャマするって、子どもじゃあるまいし。
リサーチも仕事の一環だから、いかにも『半休ふたりで合わせて取って、すいている平日にショールームへ来た新婚さん』みたいな感じで、伊勢くんと私はお昼過ぎに会社を出た。
ショールームの入口で、伊勢くんはいきなり私と手をつないだ。
「ちょっと、何もここまでしなくても」
「案内されるまでだ、我慢しろ」
ちぇーっ、今までは『夫が忙しくて一人でショールームに来た奥様』気取りでショールーム巡りしてたのにな。
「いらっしゃいませ」
にこやかな受付嬢に迎えられた。
奈緒の方が100倍かわいい。
簡単なアンケートに伊勢くんが記入し、キッチンコーナーへ向かった。
「奇遇だな、俺も午後そこへ行くんだ。
ジャマすんなよ」
捨て台詞を残し、会議室へ入っていった。
ジャマするって、子どもじゃあるまいし。
リサーチも仕事の一環だから、いかにも『半休ふたりで合わせて取って、すいている平日にショールームへ来た新婚さん』みたいな感じで、伊勢くんと私はお昼過ぎに会社を出た。
ショールームの入口で、伊勢くんはいきなり私と手をつないだ。
「ちょっと、何もここまでしなくても」
「案内されるまでだ、我慢しろ」
ちぇーっ、今までは『夫が忙しくて一人でショールームに来た奥様』気取りでショールーム巡りしてたのにな。
「いらっしゃいませ」
にこやかな受付嬢に迎えられた。
奈緒の方が100倍かわいい。
簡単なアンケートに伊勢くんが記入し、キッチンコーナーへ向かった。