20代最後の夜は、あなたと
「へー、そんなにあるんだ、横幅あるからちっこく見えるのかもな」
「なっ・・・」
な、なんなのコイツ?
何様のつもり?
あらためてソイツを見上げると、見上げなきゃいけないほど背が高く、細いフレームのメガネの奥の目は切れ長で涼しげで、いわゆる世間でいうところのイケメンの部類だ。
そうかそうか、自分に自信があって自意識過剰になった典型なんだ。
私には縁のない人種だ、これ以上関わらない方がいい。
私は一人で納得し、
「失礼します」
と不本意ながらも一礼して、その場を去った。
「なんだよ、アイツ」
ソイツがそうつぶやいたのも聞こえず、私は駅に向かって小走りに逃げた。
あーもう、イライラする!
アイツにもだけど、それよりも言いたいことが言えない私にムカついた。
「なっ・・・」
な、なんなのコイツ?
何様のつもり?
あらためてソイツを見上げると、見上げなきゃいけないほど背が高く、細いフレームのメガネの奥の目は切れ長で涼しげで、いわゆる世間でいうところのイケメンの部類だ。
そうかそうか、自分に自信があって自意識過剰になった典型なんだ。
私には縁のない人種だ、これ以上関わらない方がいい。
私は一人で納得し、
「失礼します」
と不本意ながらも一礼して、その場を去った。
「なんだよ、アイツ」
ソイツがそうつぶやいたのも聞こえず、私は駅に向かって小走りに逃げた。
あーもう、イライラする!
アイツにもだけど、それよりも言いたいことが言えない私にムカついた。