20代最後の夜は、あなたと
「コンペの発表・・・?
あっ、忘れてた!」
「余裕だな」
「目をそむけてるだけだよ」
「まあ、もうどうにもならないからな」
社内コンペは4月下旬で、もう6月だからそろそろ結果が発表されてもいい頃だけど。
そう思ってたら、その日の夕方に社内メールで発表された。
入賞すると新製品に反映されたりするけど、該当なしだった。
だけど、佳作として、伊勢くんと私の名前があった。
「伊勢くん、見た?」
「見た」
「すごいね、おめでとう!」
「おまえもだろ」
「祝杯あげなきゃだね」
どこのお店がいい?って聞きかけた時、霧島課長が割りこんできた。
「伊勢と宮本、コンペの件で説明するからちょっと来い」
「はい」
伊勢くんと顔を見合わせて、覚悟を決めた。
手放しで喜べないんだろうな、とお互いに思っていたはず。
あっ、忘れてた!」
「余裕だな」
「目をそむけてるだけだよ」
「まあ、もうどうにもならないからな」
社内コンペは4月下旬で、もう6月だからそろそろ結果が発表されてもいい頃だけど。
そう思ってたら、その日の夕方に社内メールで発表された。
入賞すると新製品に反映されたりするけど、該当なしだった。
だけど、佳作として、伊勢くんと私の名前があった。
「伊勢くん、見た?」
「見た」
「すごいね、おめでとう!」
「おまえもだろ」
「祝杯あげなきゃだね」
どこのお店がいい?って聞きかけた時、霧島課長が割りこんできた。
「伊勢と宮本、コンペの件で説明するからちょっと来い」
「はい」
伊勢くんと顔を見合わせて、覚悟を決めた。
手放しで喜べないんだろうな、とお互いに思っていたはず。