20代最後の夜は、あなたと
伊勢くんは静かに寝息をたてていた。
課長はさりげなく、グラスにウーロン茶を入れて持ってきてくれた。
「まあ、テキトーに座って」
言われるまま、ソファーに座った。
「伊勢はいつもあんな風につぶれんのか?」
「いえ、いつもはしっかりしてます」
「ふーん、よっぽど今日の状況がキツかったってことか」
霧島課長は意味不明なことをつぶやいていた。
「あっ、そろそろ終電なくなるので、失礼します」
腰を浮かしかけると、
「宮本って、家どこ?」
突然質問され、中途半端な体勢のまま、最寄り駅を答えた。
「わりと近くじゃん、タクシー代出すから、ここで飲み直せば?
なんなら、泊まっていけば」
と、ますます訳のわからないことを言う。
変なことを言うから、思わず座りなおしてしまった。
「いえいえ、帰れますから」
一刻も早く、家のベッドにダイブしたいんだから。
ところが、課長は私を混乱させるようなことを話し出したんだ。
課長はさりげなく、グラスにウーロン茶を入れて持ってきてくれた。
「まあ、テキトーに座って」
言われるまま、ソファーに座った。
「伊勢はいつもあんな風につぶれんのか?」
「いえ、いつもはしっかりしてます」
「ふーん、よっぽど今日の状況がキツかったってことか」
霧島課長は意味不明なことをつぶやいていた。
「あっ、そろそろ終電なくなるので、失礼します」
腰を浮かしかけると、
「宮本って、家どこ?」
突然質問され、中途半端な体勢のまま、最寄り駅を答えた。
「わりと近くじゃん、タクシー代出すから、ここで飲み直せば?
なんなら、泊まっていけば」
と、ますます訳のわからないことを言う。
変なことを言うから、思わず座りなおしてしまった。
「いえいえ、帰れますから」
一刻も早く、家のベッドにダイブしたいんだから。
ところが、課長は私を混乱させるようなことを話し出したんだ。