35階から落ちてきた恋
え?
真剣交際?
今まで二人でいてそんな話をしたことがない。
「友人関係だからこそ隠す必要がないってことじゃないんですか?やましくないからこそこそする必要がないですもん」
「いや、違う。あいつからしたら隠さないで堂々としているからこそ本気の相手を、果菜ちゃんを守れるんだ。俺の大事な人を傷つけるのは許さないって公言したんだからね。連れ歩いてるからこそ、守れるってわけだ。事務所にしてもファンの子たちにしても君のことをタカトの大切な人だとして君とタカトを守ろうとしてくれるはずだ」
私は余りの驚きで身動きできない。
自分が進藤さんの大切な人だなんてそんな事考えたこともなかった。
「そんなに驚くこと?」
私は声も出せずに頷いた。
「おい、アツシ。果菜に余分な事吹き込んでるんじゃねぇだろうな」
スマホ片手に戻って来た進藤さんが機嫌悪そうにアツシさんに向かう。
「余分なことじゃないと思うよ。あとは二人でごゆっくりどうぞ」
アツシさんはそう言ってカウンターに戻っていった。
私は進藤さんの顔が見られずにうつむいたままだ。
私が進藤さんの本気の相手だなんてアツシさんの勘違いだと思う。
真剣交際?
今まで二人でいてそんな話をしたことがない。
「友人関係だからこそ隠す必要がないってことじゃないんですか?やましくないからこそこそする必要がないですもん」
「いや、違う。あいつからしたら隠さないで堂々としているからこそ本気の相手を、果菜ちゃんを守れるんだ。俺の大事な人を傷つけるのは許さないって公言したんだからね。連れ歩いてるからこそ、守れるってわけだ。事務所にしてもファンの子たちにしても君のことをタカトの大切な人だとして君とタカトを守ろうとしてくれるはずだ」
私は余りの驚きで身動きできない。
自分が進藤さんの大切な人だなんてそんな事考えたこともなかった。
「そんなに驚くこと?」
私は声も出せずに頷いた。
「おい、アツシ。果菜に余分な事吹き込んでるんじゃねぇだろうな」
スマホ片手に戻って来た進藤さんが機嫌悪そうにアツシさんに向かう。
「余分なことじゃないと思うよ。あとは二人でごゆっくりどうぞ」
アツシさんはそう言ってカウンターに戻っていった。
私は進藤さんの顔が見られずにうつむいたままだ。
私が進藤さんの本気の相手だなんてアツシさんの勘違いだと思う。