35階から落ちてきた恋
「果菜ちゃん、ご実家ってどこ?」
私は東京から車で2時間ほど行った地方都市の生まれだ。実家には両親と弟がいる。結婚して家を出た姉も実家の近所に住んでいる。
「そうか、ちょっと行ってらっしゃいって距離ではないのね」
「できれば挨拶に行きたいんだけど、時間は作れない?」
進藤さんの言葉に山崎社長は眉間にしわを寄せた。
「今、この状態で二人で出かけてマスコミに後をつけられたりしたらそれこそ大変よ。悪いことは言わないからご実家へ行くのはもう少し落ち着いてからにしなさい」
社長さんの言いたいことはよくわかる。
納得いかないような表情の進藤さんの腕を引っ張った。
「いきなり芸能人がうちに来たら母が卒倒しますよ。だからとりあえず事情を説明する連絡だけしておけばいいです、ね」
進藤さんには今は仕方ないと納得してもらい、父親の帰宅した時間を見計らって電話をかけた。
両親は非常に驚いていたものの落ち着いたら二人でおいでと優しい声をかけてくれた。
その後、姉と弟からは嵐のようにラインが来たけど。
まあそれも仕方ないだろう。
私は東京から車で2時間ほど行った地方都市の生まれだ。実家には両親と弟がいる。結婚して家を出た姉も実家の近所に住んでいる。
「そうか、ちょっと行ってらっしゃいって距離ではないのね」
「できれば挨拶に行きたいんだけど、時間は作れない?」
進藤さんの言葉に山崎社長は眉間にしわを寄せた。
「今、この状態で二人で出かけてマスコミに後をつけられたりしたらそれこそ大変よ。悪いことは言わないからご実家へ行くのはもう少し落ち着いてからにしなさい」
社長さんの言いたいことはよくわかる。
納得いかないような表情の進藤さんの腕を引っ張った。
「いきなり芸能人がうちに来たら母が卒倒しますよ。だからとりあえず事情を説明する連絡だけしておけばいいです、ね」
進藤さんには今は仕方ないと納得してもらい、父親の帰宅した時間を見計らって電話をかけた。
両親は非常に驚いていたものの落ち着いたら二人でおいでと優しい声をかけてくれた。
その後、姉と弟からは嵐のようにラインが来たけど。
まあそれも仕方ないだろう。