35階から落ちてきた恋
動画サイトで見た進藤さんとも違う。
舞台の進藤さんは・・・すごい。鳥肌が立つ。
私、こんなすごい人と昨日から一緒にいたんだ。
足元が揺らいだ気がして、思わず隣にいた木田川さんの腕につかまってしまった。
「大丈夫ですか?驚いたでしょう。あれがタカトです」
私はこくこくと頷いた。
「椅子を持ってきましょうか?」と言う木田川さんに首を横に振ってお断りをする。
「いいです。ここでこのまましっかり見ます」
それからも夢中で進藤さんを見つめた。
彼の持つギターに嫉妬するほど、進藤さんは誰よりも素敵でそして会場のスターだった。
ライブが終盤に差し掛かった頃、今日の診療を終えた木下先生が到着した。
「水沢さん、1人で悪かったね、大丈夫かい?」
「はい、何とか。でも、たぶんなんですけど、進藤さん今またちょっと具合が悪くなってるような気がするんです」
ふつうでもライブではかなり体力を消耗する。
でも、それ以上に疲れているように見える。曲間にペットボトルの水分補給はしてくれてはいるけど。
舞台の進藤さんは・・・すごい。鳥肌が立つ。
私、こんなすごい人と昨日から一緒にいたんだ。
足元が揺らいだ気がして、思わず隣にいた木田川さんの腕につかまってしまった。
「大丈夫ですか?驚いたでしょう。あれがタカトです」
私はこくこくと頷いた。
「椅子を持ってきましょうか?」と言う木田川さんに首を横に振ってお断りをする。
「いいです。ここでこのまましっかり見ます」
それからも夢中で進藤さんを見つめた。
彼の持つギターに嫉妬するほど、進藤さんは誰よりも素敵でそして会場のスターだった。
ライブが終盤に差し掛かった頃、今日の診療を終えた木下先生が到着した。
「水沢さん、1人で悪かったね、大丈夫かい?」
「はい、何とか。でも、たぶんなんですけど、進藤さん今またちょっと具合が悪くなってるような気がするんです」
ふつうでもライブではかなり体力を消耗する。
でも、それ以上に疲れているように見える。曲間にペットボトルの水分補給はしてくれてはいるけど。