35階から落ちてきた恋
おとなしくリビングのソファに座っていると、リビングの隣の部屋から進藤さんが顔を出して手招きをする。
「果菜、こっち」
軽く頷いて進藤さんの呼ぶ部屋に入った。
12畳ほどの室内にはギターとキーボード。パソコンとデスク。大きめのソファ。
「ここは俺のプライベート空間の中でも一番大切なとこ。ここは誰にも入らせたことがない。他人が入るのは果菜が初めてだ」
進藤さんは笑顔もなく真っ直ぐに私の目を見つめるから私も真っ直ぐ見返す。
「え?いいんですか、そんな大切な所に私が入ってしまって」
「いい、俺が果菜を呼んだんだから」
「果菜はそこに座って」
大きめのソファを指さして自分はキーボードの前にある椅子に座った。
火照る頬を押さえて、おとなしく言われたとおりに腰を下ろすと、あまりの座り心地の良さに驚いてしまう。
「わっ」予想以上に身体が沈み込んでしまい、身体の重心がうまくとれず、おたおたとする私を見て笑っている。
「ホントに仕事以外は緩いんだな・・・」
「い、今のはちょっと驚いただけです。緩いだなんて失礼な」
プンっと頬を膨らませると「緩いのが悪いといった覚えはない。ただギャップがあるなと思っただけだ」とくすっと笑った。
「Moderatoにいた果菜は綺麗だったよ。だからそんな事気にすんな」
ええ?アツシさんのお店にいた私は綺麗だった?
お世辞だってわかってても嬉しい。
私の頬が元通りになると進藤さんはギターを手にした。
「聴かせてくれるんですか?本当に?」
「ああ、果菜は聞きたいと思う?」
「もちろんですよ」
「果菜、こっち」
軽く頷いて進藤さんの呼ぶ部屋に入った。
12畳ほどの室内にはギターとキーボード。パソコンとデスク。大きめのソファ。
「ここは俺のプライベート空間の中でも一番大切なとこ。ここは誰にも入らせたことがない。他人が入るのは果菜が初めてだ」
進藤さんは笑顔もなく真っ直ぐに私の目を見つめるから私も真っ直ぐ見返す。
「え?いいんですか、そんな大切な所に私が入ってしまって」
「いい、俺が果菜を呼んだんだから」
「果菜はそこに座って」
大きめのソファを指さして自分はキーボードの前にある椅子に座った。
火照る頬を押さえて、おとなしく言われたとおりに腰を下ろすと、あまりの座り心地の良さに驚いてしまう。
「わっ」予想以上に身体が沈み込んでしまい、身体の重心がうまくとれず、おたおたとする私を見て笑っている。
「ホントに仕事以外は緩いんだな・・・」
「い、今のはちょっと驚いただけです。緩いだなんて失礼な」
プンっと頬を膨らませると「緩いのが悪いといった覚えはない。ただギャップがあるなと思っただけだ」とくすっと笑った。
「Moderatoにいた果菜は綺麗だったよ。だからそんな事気にすんな」
ええ?アツシさんのお店にいた私は綺麗だった?
お世辞だってわかってても嬉しい。
私の頬が元通りになると進藤さんはギターを手にした。
「聴かせてくれるんですか?本当に?」
「ああ、果菜は聞きたいと思う?」
「もちろんですよ」