はちみつ・lover
翌日、私はまた会社を休んだ。とりあえず

今日は彼のお母さんと話をしようと思い、

昼頃に彼が入院している病院へと行った。


「飛鳥!」


勢い良く彼の病室に入ると、彼以外には誰

もいなかった。彼は目を丸くしている。

「えっ!?葵さん、どうしたんですか?」

「あのさ、お母さんって来た?」

「いや、まだ来てませんけど・・・これか

ら来ると思いますよ」

彼の意味深な発言に首を傾げると、彼はバ

ツが悪そうな顔をしてうなだれた。

「すみません!葵さん・・・俺実は、結婚

してる事言っちゃいました!」

「・・・は?え・・・?」


い、言っちゃった~~~!!?


「何で!?何で言っちゃったの!?」

思わぬ出来事に頭がパニックになる。そん

な事を言ってしまったという事は、本当に私

の命がなくなるかもしれない。

「すみません・・・あまりにも葵さんの事

酷く言ってたんで言っちゃったんですよ」
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