はちみつ・lover
「んっ・・・何か重い・・・」

翌朝、私は首にかかった重みで目を覚まし

た。よく見ると乗っかっているのは彼の

腕。更に隣を見ると彼が綺麗な顔を私に向

けてスヤスヤと眠りについていた。


「きゃっ・・・きゃあああ~~~っ!!」


勢い良く叫んでベッドから飛び退く。そこ

にいたのは下着以外何も身につけていない

彼。目を覚ますと眠そうに目を擦ってい

た。


「ん・・・朝からどうしたんですか?」


彼はふらりと起き上がると私に近づいて来

る。完璧な彼なのに寝癖がピョンピョンと

ついていて可愛い・・・いや、そんな事言

ってる場合じゃなかった。

「ち、近づかないで~!」

慌てて寝室を飛び出す。リビングに着くと、

玄関から続く廊下とは違う廊下があって、右

側に何やらドアがあった。

「あっ、ここトイレなんだ・・・」

ドアを開けるとセンサーが感知したのか自

動で便器のフタが開く。急いで中に入ると

すぐにドアを閉めた。
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