はちみつ・lover
「・・・もぉ~~、何よ朝から~・・・」

時計を確認すると時刻はまだ朝の10時。仕

方なく起き上がるとフラフラしながら玄関

に向かった。その間も変わらずインターホ

ンが何度も鳴っている。


「もう!誰なのよ」


イラ立ちながらドアを開けた瞬間・・・私

は思わず直立不動のまま固まった。


「ええっ!?あんた・・・何でいるの?」


私の目の前に立っている人の正体、それは

私の初恋(片思い)の人であり友達の日野

悠斗(ひのゆうと)だった。

「何でって・・・お前が呼び出したクセに

何言ってんだよ、バーカ」


え?私が・・・呼び出したって~~~!?


意味が分からず頭の中が混乱する。日野は

仏頂面で私を見てきた。

「悪い冗談でしょ?私が呼ぶわけないじゃ

ない!」

「だったら俺が何でこんなとこいるんだ

よ。聞いてもねえのに知るわけないだろ」

キッパリとした口調で正論を言われてしま

い、言い返す言葉が何もなくなる。私はと

にかく事情を訊く為中に招き入れた。
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