はちみつ・lover
「二人とも落ち着いて。とりあえず3人で話

し合おうよ」

二人をムリヤリ引き剥がす。納得したのか二

人ともうなずいた。お互いをギラギラに睨

みながら。


「はあ?お前が葵さんの友達だって?」


私達はイスに座って話し合いをしていた。倉

持くんは向かいの席に座り、私と日野は隣

同士。そのせいかかなり倉持くんの機嫌が

悪いような気がする。

「そうだよ。何か文句ある?」

「文句あるも何も、お前みたいなヤツが葵

さんの友達なわけないだろ。目覚ませ」

「ああ?お前に言われたかねえよ」

「何だと!」

再び二人が掴みかかったので仲裁に入る。

男同士の喧嘩もなかなか見苦しいものだ。

「大体な、浮気しといて何だよ『結婚』っ

て。身勝手にもほどがあるだろ」

「はぁあ?そんな事するわけないだろ」

倉持くんは頭を抱え呆れ気味に首を左右に

振る。そんな彼を見て日野は更に食ってか

かった。
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