はちみつ・lover
彼は先にシャワーを浴びているらしくザー

ザーと叩きつけるような水音が聞こえる。

下着まで脱ぎ捨てるとおそるおそる浴室の

ドアを開けた。

「ね~、こっち見ないでよ」

「見ませんよ」

中に入った途端、視界に飛び込んできた彼

の裸体に目を塞ぎたくなる。指と指の隙間

からそっと見ると、首からふくらはぎまで

ほど良く筋肉がついているのが分かった。

「ねえ、ど、どうすれば・・・いいの?」

「簡単ですよ。俺の背中に抱きついてみて

ください」

「ええっ!?」

こ・・・こんないやらしい姿で抱きつけ

と!?何か最近思ってたけど、倉持くんって

実はかなりのドSよね・・・

「早くしないと、振り向いちゃいます

よ?」

「ああ~ダメダメ!それは絶対ダメ!やる

からちょっと待って」

こんな事、やったら絶対変な気分になって

しまうのに・・・うなずいてしまった以上

は逆らえそうもない。逆らったらもっと恥

ずかしい事をされそうだ。
< 65 / 122 >

この作品をシェア

pagetop