はちみつ・lover
「あっ・・・」

彼の慣れた舌使いに段々と息が乱れてい

く。抱き合ってキスを交わしていると、彼が

腰を振った勢いで一気に貫かれてしまった。

「あいつの事なんて、俺が全部忘れさせます

よ。俺の愛を葵さんに刻みつけますから」

立っていられなくなると、壁に手をついた体

勢にされる。いつしか自我を失って交わって

いた。


「・・・もう、しばらくああいうプレイは

禁止だからね」

「はいはい」

私達はいろいろあった後、リビングで夕食

を食べていた。今日は豪華にフカヒレのス

ープや高級魚、ノドグロの刺身などがとこ

ろ狭しとテーブルの上に並んでいる。どれも

これも私のような一般庶民には到底手が出

せないものばかりだ。

「今日は凄く幸せでした。葵さんの恥ずか

しがってる顔もめちゃめちゃ可愛かった

し」

彼はだらしない笑顔を浮かべる。これ以上

彼を調子づかせてはいけないと思いつつ

も、こういう可愛い笑顔を見てしまうと弱

かった。
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