はちみつ・lover
私が言っている『段ボール』とは大量の服

が入っていたものではなく、全く中身が不

明の方。例の段ボールを持って帰った時、

なぜか部屋の前にもう1つ謎の段ボールがあ

って、結局中身を見る事なくスルーしちゃっ

てたけど・・・

「あぁ、あれですか?あれは下着が入ってる

んですよ」

「・・・はっ!?し、下着ぃ!?」

思ってもいなかった言葉に思わず飛び起き

る。彼は他人事のように平然としていた。

「俺が注文したんです。あの日パジャマ脱が

せた時にサイズを覚えて」

「えっ?いやいや、そんなの言ってないけ

ど」

「あはは。俺ブラとか見ただけでサイズ分

かるんで」

「いや、『あはは』じゃないから」

女性のブラを見ただけでサイズが分かるっ

て・・・一体今まで何人抱いてきたんだろ

う。それともかなりの変態とか?

「ランジェリーとかも買ったんで、良かった

ら着けてみてくださいよ」

「えぇ~、嫌よ。ニヤニヤしてる」

「だって、ある意味これって結婚の前祝いじ

ゃないですか。葵さんが着けてくれたら、

一層はかどりそうだし」
< 71 / 122 >

この作品をシェア

pagetop