はちみつ・lover
彼が何を考えているかなんて、容易に想像が

つく。それでもランジェリーなんて生地が

少ないものは身に着けた事がないので興味

があった。

「じゃあ、着けてもいいけどエッチな事は

しないから」

「え~、ダメなんですか」

「ダメに決まってるでしょ。倉持くんが遠慮

ないから腰痛いの」

彼は残念そうにプクッと頬を膨らませる。

そんな彼を放って自分の部屋に行くとドア

の前にある段ボールを持ち上げた。


「ねえ、段ボールごと持って来ちゃったん

だけど、何がいいかなぁ」


私はとりあえず段ボールごと寝室に持って

行った。自分のセンスなんてものは全くと言

っていいほどあてにならない。彼に見せる

なら彼に選んでもらうのが一番だ。

「とりあえず開けてみましょう」

彼が段ボールに貼ってあるテープをめくって

開けてみると、一式一式まとめてある形で

中に入れてあった。普通の下着までもが派

手で人に見せられるようなものではない。

「これ、ちょっと派手過ぎないかなぁ」

「ええ?派手なぐらいがいいんですよ」
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