はちみつ・lover
「ねえ、飛鳥。『あの二人』ももしかした

ら結婚してたりして」

「あの二人?あぁ・・・もしかして」

私が言っているのは、日野とあの美人の

事。私達が結婚生活を送っている今、もし

かしたら結婚していたり・・・ま、そんな

のないだろうけど。

「あの時は散々でしたよ。まあ、ほんとの

ところ彼女が来る前日に連絡は来てたんで

すけどね」

「連絡?」

「そう。俺途中で電話に出たでしょ?」

そう言われて思い出した。彼が私の下着を

脱がせようとした瞬間に電話が大音量で掛

かってきて・・・確かそのまま寝室から出

て行ってたっけ。

「でも朝に来るなんて事、一言も言わなか

ったからビックリして・・・」


はぁ・・・何だそうだったんだ。そういう

自由人な彼女だから、きっと私がいなくと

も彼とは合わないんだろうな。


「まあさ、私達が良ければそれでいいんだ

よね」
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