空になりたい。

桃色の空

「座ろっか。」

「あ、うん!」

そう言って座ったのは公園の端にある茶色いベンチ。

二人で座るのがやっとってくらいの小さめなベンチ。

空との距離は方が触れるくらい…


これじゃあドギドキしちゃうよ!!



「ひなた…」


「うん?」




「俺…ひなたのことがすき。」


「ふへ!?」

それは空からの突然の告白。
動揺して変な声がでちゃった…

「あの…俺と…友達じゃなくて。俺の彼女になってほしい。」

「……」

「俺、ひなたのこと幸せにするから…!だから…俺じゃ…だめ?」

私は空のことがすき。だいすき。

だから、もちろん。

返事は…

「うん。私の彼氏になって私を幸せにして?」

私はじっと真っ黒な綺麗な空の瞳をみてそういった。

「え!ほんと?まじで!ああ、よかったー。これで振られたらさもう仲良くできないかと思って。もう緊張して…」

空は緊張が解れたのか少し口元を緩めながらそう言った。


あの真っ黒な瞳をみて私は決めたんだ。






この人と。君と。空と。




ずっと一緒にいるって。

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