空になりたい。
「以上で夏祭り、花火大会を終了します。お帰りの際は…」


いつのまにか花火は終わっていた。

「帰ろっか?」

と言うと空は私に手を差し出した。

「うん。」

私は空の手にそっと私の手をのせた。




帰りは今日のことについて思い出話をした。

空との時間はやっぱりとても楽しかった。


「ひなた。今度海行こうよ。」

「海?」

「夏休みはひなたとたくさん遊びたい。一緒にいたい。」

空があまりにも真面目に言うもんだから私は顔が赤くなっているのが鏡を見なくてもわかった。


「海。いこっか。」

「じゃあ、後で日にちきめよ。」

「うん。楽しみ。」

夏休みは空と一緒にいれる!


私はとても楽しみになった。



空が隠している夏私といたかった本当の意味を知らずに…
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