空になりたい。
外は暗くなった。

空はまだ眠ったままだ。


「ひなたちゃん。もう外は暗いし帰らないと親が心配するんじゃない?」


「あ…連絡したんで大丈夫です。」

「空が起きるまでここにいるの?」

「はい。空が目を覚ますまでここにいます。ずっといます。」

私は真剣な眼差しで太陽さんを見つめた。

「空は…空はとてもいい子に愛されてるな…」

そう言って太陽さんは空のことを微笑ましそうに見つめた。


「じゃあ、看護師さんにここにソファーベッド出してもらってくるよ。」

「ありがとうございます!」


空…早く目を覚まして…

私は空の手を握って空に語りかけた。



聞きたいことが…話したいことが…たくさんあるよ。
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