先代の私 でも、、、
………何だ、急に嫌な予感がしてきたぞ。



何だ、何か思い当たる事は………!



昨日、毒牙を潰していなかったではないか。



潰したのは、毒牙の所持する小さな倉庫だけだ。



早急に潰さないといけない。



桜花の姫だと分かっての行為だとすれば、いくら世界No.1でもその座を狙う輩は居るし、

仲間の敵討ちだと攻め混んでくるかも知れない。



あの時そう言おうとしてなかったとしても、これだけは急がなければっ。



洗い物が丁度終わり、急いで自室に向かう。



昨日と全く同じ柄の黒の家業の服に身を包み、急いで静夜の部屋へと向かう。



走る足音が聞こえただろうか、静夜が丁度部屋から顔を出した。



「どっ、どうしたのお姉ちゃん!何でその服にっ」



「ちょっと野暮用が出来てな。留守は任せたぞ」



それを言い、静夜の返事も聞かずにスピードを上げて玄関で靴を履き、

そのままの勢いで階段を降り、車庫に入ってバイクに股がり毒牙を目指す。



進み慣れない夜道を走り続け、毒牙倉庫が見えてきた。



バイクを止めてすぐ、シャッターを蹴破る。



ードッカーンッ!



壊れたシャッターはそのままぶっ飛び、その音に反応して毒牙メンバーがこちらを見た。



っ!



だが、明らかに人数がおかしい。

少なすぎる。



居たのはたったの5人。



「なっ、風魔!?」

「マジかよ!?」



騒がしい連中を気絶させ、最後の1人に聞く。
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