先代の私 でも、、、
静夜に縁側の方へと運ばれる。



「そういえばお姉ちゃんの事お姫様抱っこするのって、何気に初めてだね」



「そうだなー」



フフっ、完全に浮かれてるのが自分でも分かる。



「………」



ん?

何だか暗い静夜。



「静夜?」



「………僕、家業の方した方が良いかなって」



っ!?



「ダメだ!絶対にそれだけは!」



「うわっ、お姉ちゃん暴れると足痛そうだから大人しくして!」



言われて気付いたが確かに暴れてた。



いや、だが暴れるだけの事なんだ。



「私は良い。大学も高校も卒業証書なら貰ってるから学歴はあるし、特にすることもないから家に居れる」



「高校も卒業証書持ってたの!?」



ん?



「あぁ、桜花の私の先代が、多分静夜の通ってる高校の理事長だからな」



「………えぇ!?あの大人っぽくない人が!?」



「確かに大人っぽくないな、何気に可愛いし」



百千百。

元薄ピンクの髪のウィッグを被ってたが、本当は黒髪黒目の何気に可愛い青年だ。



「えっ、僕会っても知らんぷりしてたよ………」



おー、何か追い討ちかける様だか言っとこう。



「ちなみに初代だからな」



「えっ!?」



「フフっ」

可愛い。

もうリアクションスゴいし、顔なんて百面相の勢いだぞ。



「ちょっとお姉ちゃん!からかったでしょ今!」

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