先代の私 でも、、、
何でだろうか、見合いがどうこうとなってるのに、

静司兄が心配しなくて良いよと言ったのが気になる。



それは、綾人への私の気持ちを知らぬから相手が悪い男でないから大丈夫なのか、

それとも何か別に考えがあるのか……。



分からないが、あまり緊張感は無いし、

案外何も起こらない気がする。



嵐の前の静けさというよりは、

普通に平和なんだと、感じられる。



それは、桜を見てるからだろうか……。

静夜と一緒に居て、静夜に抱きつかれてるからだろうか。

静夜を撫でてるからだろうか。



そう考えながら、私はやはり静夜の事を撫でながら、

下に見える桜の木を見つめていた。


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