先代の私 でも、、、
しばらくそのままで居ると、廊下を歩く音が聞こえてきた。



数人ということは綾人達だろう。



「もうそろそろ倉庫に戻るのか」



「……お姉ちゃん、平気なの?」



ん?

あぁ、見合いの事だな。



「あぁ、綾人が私を離さない限りは…見合いをしたとしても受けないつもりだからな」



「綾人は、お姉ちゃんが好きだって、カップルになったって事を、

時間もあるだろうけど僕達を叩き起こして言ってきたよ?」



えっ、僕達って……。

真達3人にもって事なのか?



……。

かぁっと顔に熱が隠る感覚がした。



静夜には気を付けろと言われたから知られてるとは思ってが、

まさか綾人が真達にも言ってたとは思いもしなかった。



いや、真達反応無さすぎたろ。

全然知りませんって感じの雰囲気だったのに。



「まぁ、光なんてあり得ないあり得ないって言って信じてなかったし、嵐だって流すみたいにしてたからね。信じてないんだと思うけど」



……それはそれで感じるものがあるが、無理も無いだろう。

何せ私だからな。



静夜に構ってばっかりの姉で、現役時代はほぼ接触する機械会なんて無かったんだ。

家で顔を合わせたのも数回。

話したことなんて無いも同然。



しかも先代と来た。



あり得ないと思う気持ちも分からなくない。



私自身、昨日はあり得ないからと夢だと思ったくらいだからな。

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