先代の私 でも、、、
静夜の部屋と私の部屋は遠いのだが、移動が面倒だと大分前に近道を作ったんだ。



この部屋の本棚を後ろ側に梯子があり、

上の部屋へと続いており、そこを戸尾って行けば近道だ。



その部屋は使ってないが、静夜の部屋の隣にある。



本棚の後ろに回り、梯子を登って仕切りを開け、上がってから閉める。



部屋を出てすぐ静夜の部屋へと入ると、全員個々に寝転んでいた。



いや、綾人は電携帯を仕舞ってたため、先程まで鎮と話してたんだろう。



「鎮さん達が、来るそうです」



ーーっ!



6代目全員が一斉に飛び起きたのを見て吹き出しそうになった。



「そんなに気にしなくて良いだろう」



ーーっ!



ん?

いきなり驚かれたな。



「気配…しなかった」



「気付けなかった」



真と嵐がガーンって感じの雰囲気を漂わせながら言い、



「やっぱりお姉ちゃんスゴいねー!」



「全然気付かなかったよ!」



静夜と朱里が元気そうに言った。



「ありがと、静夜、朱里」



そう言うと笑顔を向けてくる2人。



綾人はと言うと、緊張してるらしい。

…1人で固まってる。



そんな綾人の隣に座り、頭を撫でる。



「っ!…彩華」

ーーっ!



やっぱり髪サラサラだなぁ。



「嬉しいですけど、何か下に見られてる感がスゴいです…」



「そうか?」



「……」

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