僕と城矢君の平行線は。
HRが終わり今は授業間。

あれから周りの突き刺すような目が煩い。

今日もよく睨むことで…。

小さくため息を漏らし、立ち上がった。

すると周りは時を止め、静寂が生まれる。

めんどくさいと思いつつ立ち上がったのだからと、いつもの保健室へ直行した。


そういえば自己紹介がまだだった。

僕の名前は星南真琴。

高校2年生でこれでも女子だ。

なぜ僕かって?

理由は僕も知らない。

いつの間にか僕になっていた。


「失礼します。先生、今日もお願いします。」


「マコちゃん、また来たのね。あんまりサボっちゃダメよー?」


と言いつつも奥のベッドを使わせてくれる。

この保健室の先生は佐藤先生。

上の会話からも分かる通り、私とは仲が良い。

他の先生よりは理解ある人だと思う。

信用はしてないが。
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