僕と城矢君の平行線は。
ここはどこだろ?
わからない。
でもさっきの夢と違ってとても暖かい。
凄く安心する。
「ん…。」
「あ、起きた?大丈夫?」
「あれ…?僕は… 」
「倒れたんだよ。」
「そうだったんだ。」
そっか、僕…あの後倒れたんだ。
そっか…。
ん!?待てよ!?
「あの、今の状況は?」
急に頭が覚醒する。
「星南さんを送りに歩いてるところだけど?」
「あ、おんぶしてね。」
「なっ!!」
僕は城矢君の背中にくっついて寝てたのか!?
そういえば暖かかったような。
「もう大丈夫です。ありがとうございます。おろしてください。」
この状況はさすがに恥ずかしい。
「また倒れられたら困る。」
「でも重いし…」
「駄目です。俺におんぶされてなさい。」
「はい…。」
お兄ちゃんみたい。
いやお母さんかな?