僕と城矢君の平行線は。
城矢翔はクスクスと笑っている。

何がそんなに面白いのかな。

「星南さんって表情が豊かなんだね。俺こんなにころころ変わる人、初めて見た。」

僕が表情豊かだって…?

まさか。

そんなわけない。

僕の中に、今にも踏み込んできそうなこいつ。

危険大だ。

「何をバカな。用がないなら早く出ていってください。」

「そうだね。星南さん、邪魔してごめんね。それじゃお大事に。」



嵐が過ぎたあとは、清々しく感じる。

これで僕の安眠が守られた。

今度こそ寝る。
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