僕と城矢君の平行線は。
体がふわふわする。

自分にかかってる重力みたいなものがなくなってる感じ。

このままどこへでも行けそう。


「…ゃん……まこちゃ……まこちゃん!もう放課後よ!」

「…!?」


勢いよく起き上がる。

もう放課後!?

流石にここまで寝たのは初めてで、僕も驚いている。


「相当疲れていたのね。でもまこちゃんの焦った顔が見れたからラッキーね!」


この人は本当に先生なのか。

そんな事よりも早く帰ろう。

放課後なら学校にいても意味ない。


「ありがとうございました。」


先生に一礼して保健室から出る。

空にはまだ、青空が広がっていた。
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